ダウ理論(Dow Theory)とは、チャールズ・ダウが提唱した市場での値動きを評価するための理論です。(引用元:Wikipedia

ダウ理論を視覚化するために、MT4のインジケーター「ダウ理論トレンドモニター」を作製しました。

Twitter(@abcfxbot)で、ダウ理論によるドル円1時間足のチャートを定時刻(7, 10, 12, 15, 17, 21, 24時)に自動ツイートしています。

 

ダウ理論によるトレード戦略を目的としたチャートになっています。チャート左上には、上・下目線(買い・売り目線)、高値・安値(戻り高値・押し安値)、高値・安値連続更新回数を表示しています。

一般的にはチャートから買いなのか売りなのかを判断するのは難しいです。本チャートはスイングハイ・スイングローの定義にしたがって高値・安値を明確にし、現在が買い目線なのか売り目線なのかが分かるようにしています。ZigZagインジケーターのようなリペイントはありません。

トレードに迷いがある場合は、ダウ理論の目線を判断要素に追加してみることをお勧めします。

複数の時間足で判断することでトレードの確実性とエントリーの機会が増えます。また、トレンドが発生していない(レンジ)場合は、時間足を下げてトレンドを探すことをお勧めします。

 ダウ理論による上昇トレンドの基準は「高値が更新し、安値は更新されない」、下降トレンドの基準は「安値が更新し、高値が更新されない」です。少し分かりづらいですが、上昇トレンドの場合は、高値は前の高値を上抜けていて、安値は前の安値より同値以上になっている必要があります。下降トレンドの場合は、安値は前の安値を下抜けていて、高値は前の高値より同値以下になっている必要があります。チャートでは、上昇トレンドの条件が成立している間は「上目線(買い目線)」、下降トレンドの条件が成立している間は「下目線(売り目線)」と表示されます。

上昇トレンドの高値は「高値」(下降トレンドの高値は「戻り高値」)と表示、下降トレンドの安値は「安値」(上昇トレンドの安値は「押し安値」)と表示しています。

トレンドの終了は基準が崩れた時です。上昇トレンドは「高値が更新されず安値が更新された」、下降トレンドは「安値が更新されず高値が更新された」場合です。

ダウ理論では、「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」となっていますので、上昇トレンドは高値を更新した時が買いのエントリーポイント、下降トレンドは安値を更新した時が売りのエントリーポイントになります。チャートでは、高値(戻り高値)と安値(押し安値)を右に延長した水平ラインを表示していますので、そのラインがエントリーポイントになります。

 上昇トレンドの時は、エントリーした高値に対応する安値をストップロスのポイントにし、上昇トレンドが継続してる場合は安値が切り上がるため、ストップロスもそれに合わせて引き上げていくことで利益を確実にすることができます。下降トレンドも同様です。

利確と損切りは、上記で述べたトレンドの基準が崩れた時になります。 

高値・安値の上抜け・下抜けは、ティックで判定しています。

高値・安値は、スイングハイ・スイングローで定義しています。スイングハイ・スイングローはローソク足6本で判定しています。スイングハイは、スイングローはで表示しています。

高値・安値の価格を表示しています。

高値と安値をラインで接続しています。高値が連続して判定された場合は、今回高値より前回高値が低い場合は前回高値は取り消しています(安値も同様)。

戻り高値・押し安値を結んだラインをHLバンド形式で表示しています。

高値・安値連続更新回数はエリオット波動の参考になると思います。高値更新1回→上昇1波、高値更新2回→上昇3波、高値更新3回→上昇5波に対応します。 ただしエリオット波動成立の原則として「第1、3、5波の上昇で第3波が一番短くなることはない」などがあり、必ずしも対応するとは限りません。

高値・安値は、レジスタンスライン・サポートラインにもなるため反発する場合があります。

上目線でも下がる場合もありますし、下目線でも上がる場合がありますので、絶対的ではないのでご注意ください。

上目線・下目線、戻り高値・押し安値の用語については、「ダウ理論 上目線」、「ダウ理論 戻り高値」等のキーワードでGoogle検索すると詳しい解説がみつかると思います。

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