サイクル理論とは、サイクルは一定の間隔で繰り返し起こる測定可能な現象であるとしています。

サイクル理論の「レイモンドA. メリマン」は、相場サイクル分析とアストロロジーの相場への応用で世界的に著名なアナリストです。

書籍は「相場サイクルの基本 メリマンサイクル論」(初版1995年11月4日、投資日報出版)です。「kindle unlimited」の無料対象書籍です(2021年5月現在)。

サイクル理論の考え方

相場に当てはめた場合の考え方を紹介します。

サイクルとは、安値から再び安値を付けるまでの周期です。

つまり、「底(ボトム)〜天井(トップ)〜底(ボトム)」が1サイクルです。

サイクルが、完全に一致するという事は少なく、その許容範囲を「オーブ」と言います。

このオーブを含む的中確率は80%です。

サイクルが80%以上の確率で起こることを前提として、次の安値がいつ来るのかを分析するのがサイクル理論です

サイクル分析によって相場の転換点を狙います。

 一般的にサイクルのオーブは、サイクルの長さの6分の1です。

したがって、6週サイクルは前後に1週のオーブがあるので、実際には5~7週ということになります。

サイクルの種類には色々な種類があり、基本サイクルがプライマリーサイクル(PC)、短期サイクルがメジャーサイクル(MC)、超短期サイクルがトレーディングサイクル(4HC)になります。

大きなサイクルの中に小さなサイクルが存在します。

ドル円の日足の2019年3月25から5月13日までの実際のチャートです。

MCの中に4HCが3サイクル存在しています。

それぞれのサイクル長さは、次のようになります。

プライマリーサイクルは、週足でカウントして18~22本が1サイクル

メジャーサイクルは、日足でカウントして35~45本が1サイクル

トレーディングサイクルは、4時間足でカウントして60~80本が1サイクル

上記のサイクルは、書籍「相場サイクルの基本 メリマンサイクル論」に記載の長さと異なります。

書籍には1994年現在の長さが記載されているため、本ページには現時点での一般的な長さを記載しました。

ローソク足の数え方

ローソク足の数え方は、最初の底を1本目として数えるだけです。

MT4インジケーターの「サイクル理論ローソク足カウンター」を使うとローソク足が簡単に数えられます。

最新のローソク足を自動的に追従する機能もあるので、いつ見ても最新のカウント値が分かります。

いろいろな通貨のサイクルをカウントして、相場の転換点を狙ってみてください。

強気相場と弱気相場

強気相場は「ライトトランスレーション」と言い、天井Bは安値AとCの中間点を過ぎてから出現します。

サイクルの底(C)は、前のサイクルの底(A)を上回ります。

天井(B)は、前のサイクルの天井を上回ります。

弱気相場は「レフトトランスレーション」と言い、天井Bは安値AとCの中間より前に出現します。

サイクルの底(C)は、前のサイクルの底(A)を下回ります。

天井(B)は、前のサイクルの天井を下回ります。

ローソク足を数えて、天井が中間点より前にあるか、後ろにあるかを判断するだけで、次の底が前の安値を下回るか、上回るかが分かります。

ただし、サイクルには「歪み」というものが存在し、期間の短縮・延長、ライトトランスレーションの時にサイクルの底が前のサイクルの底を下回るなど、条件の例外が発生する場合がありますので注意してください。

強気相場の時は底でロング、弱気相場の時は天井でショートになります。

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