サイクル理論(2024年3月23日)

ドル円に関するサイクル理論を用いた環境認識をお届けします。

このチャート分析が皆様の参考になれば幸いです。

週末の終値を示すチャートを掲載しております。クリックすると、チャートは拡大表示されます。

USDJPY 4時間足

ドル円の4時間足を基に、サイクル理論を用いてテクニカル分析を行います。サイクル理論は、市場の動きが繰り返される周期を持つと考えるものです。これにより、将来的な動きの予測が可能となります。

前のサイクルの分析:

起点のボトム: 2月29日、149.20円
トップ: 3月1日の7本目、150.72円
終点のボトム: 3月8日の36本目、146.47円
前のサイクルはレフトトランスメーションであり、サイクルの初期段階にトップが形成されました。

現在のサイクル:

起点のボトム: 3月8日、146.47円
暫定トップ: 3月22日の59本目、151.85円
暫定ボトム: 3月22日の61本目、151.00円
現在のレート: 3月22日の63本目、151.42円
現在のサイクルはライトトランスメーションを示しており、サイクルの後半にトップが形成されています。

ファンダメンタルズの影響:

日米の金融政策イベントを通過したことで、ドル円は急伸しましたが、昨年の高値にはわずかに届かず、ファンダメンタルズは下落を示唆する材料が揃っています。

短期的展望:

現在のサイクルにおいて、151.85円の暫定トップからの反応と、金融政策イベント後の市場の挙動を考慮すると、短期的には一定の調整や横ばいの動きが予想されます。特に、ファンダメンタルズの影響が強く反映される場合、短期的に下落圧力が見られる可能性があります。

中長期的展望:

ライトトランスメーションの特性を踏まえ、現在のサイクルが引き続き後半に強さを示す可能性はありますが、ファンダメンタルズ的に下落を示唆する材料があるため、新たな高値の更新は慎重に検討する必要があります。中長期的には、市場が新たなサポートレベルを探求し、ファンダメンタルズの影響を吸収していく過程が見られるかもしれません。

現在のサイクルの59本目がトップとなる可能性:

151.85円が現在のサイクルでの暫定トップとして機能していることは、このレベルが強いレジスタンスゾーンを形成していることを示唆しています。このレベル以上での確実なブレイクスルーが見られない限り、市場はこのトップをピークとして短期的な下降トレンドに入る可能性があります。一方で、ファンダメンタルズ的な圧力が下落を支持している現在、151.85円でのトップは市場の転換点となる可能性が高く、これが示すのは、投資家が高値更新の試みを躊躇している可能性があることです。このトップが確認されると、市場は新たなサポートレベルを探す過程に入り、この探求が次のサイクルの方向性を決定することになるでしょう。

現在のサイクルが80本目までに新たなボトムをつける可能性:

ファンダメンタルズの下落圧力と、現在のライトトランスメーションパターンを考慮すると、80本目までに新たなボトムをつける可能性は存在します。市場が調整を経て、より強固なサポートレベルを見つける過程で、これが実現する可能性があります。

まとめ:

現在のサイクルにおける59本目の暫定トップ151.85円は、今後の市場動向において重要な節目となり得ます。このレベルを超える明確な動きがなければ、市場は更なる下落圧力に直面する可能性があります。しかし、このトップを超えて上昇することができれば、新たな上昇トレンドの始まりを示唆することになり、市場のセンチメントは大きく変わる可能性があります。

このような分析を簡単に行えるのが「サイクル理論ローソク足カウンター」の魅力です。正確でタイムリーな環境認識を手助けしてくれるこのツールは、トレーダーの皆さんには欠かせないアイテムとなること間違いなしです。

サイクル理論の詳しい説明は、こちらのページをご参照ください。

サイクル理論ローソク足カウンター

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